Zidonetブログ
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Zidonetです。
2020年も私たちZidonetへ、たくさんの寄付やご支援をいただき本当にありがとうござました。
皆さまのおかげで、今年も千葉市や近隣都市、他県また海外での様々な支援活動に継続して携わることができました。
来年もまた、皆さんとの絆によって「誰もが『生まれてきて良かった』と思える社会」
を目指した活動を行っていきたいと思います。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、皆さんは「寄付」と聞くと貧しい人への施し、
困っている人や被災した人への援助などが思い浮かぶのではないでしょうか?
一般的に「寄付はなにか特別な必要が生じた時、困った人を助けるためにするもの」
というイメージがあるように思います。
今回の記事では、もしかすると皆さんが持っているかもしれない
「寄付」についてのある種ネガティブなイメージを少し変えるきっかけになればと思い、
私たちが持っている「寄付」のイメージについて説明させていただきます。
【寄付をすると幸せになれるの?】
まず最初に、「寄付」に対してのイメージを変えてみましょう。
「寄付=贈り物・プレゼント」と考えてみてください。ぐっとイメージが積極的になった気がしませんか?
でも、さらにもう一歩進めたイメージを持つともっと積極的になるかもしれません。
それは「寄付=自分が幸せになるための方法の1つ」というものです。
もしかすると、このイメージは持つのが難しい方もいるかもしれません。
というのも、幸せになるために「自分へのご褒美」として自分に何かをプレゼントする人はいますが、
幸せになるために「他の人にプレゼント」をする人はあまり聞かないからです。
でもちょっと考えてください。
皆さんはいつ家族や恋人、友人にプレゼントをしますか?
相手が困ってなくてもするのではないでしょうか。
その時、なぜ贈り物をしたいと思うのでしょうか。プレゼントをした後に、
相手が喜ぶ顔を想像して嬉しくなったりするからでしょうか。
贈り物をした時どんな気分になりますか?なんだか、幸せな気持ちになりますね。
このように考えると、
プレゼントは自分と相手が幸せを感じるための方法の1つだと言えるかもしれません。
実は寄付をすることにも同じ効果、つまり「自分と相手を幸せにする効果」があるのです。
本当にそう言えるのでしょうか?
【先人たちの格言:貰うよりも与えるほうがもっと幸せ】
『受けるよりは与える方が幸いである』
という格言が世界各地で2000年以上前から伝えられています。
また19世紀の実業家で、事業に成功した後に慈善活動家として知られていた
アンドリュー・カーネギーも『他人の利益を図らずして自ら栄えることができない。
人は受けるより与えることの方がもっと幸せなのである。』と述べています。
日本にも少し意味合いが違うかもしれませんが、
『情けは人のためならず』という言葉があります。
日本国語大辞典 第2版(平成12~14年小学館)によれば
このことわざの意味は『情をかけておけば,それがめぐりめぐってまた自分にもよい報いが来る。
人に親切にしておけば必ずよい報いがある。』となっています。
ですから、数十年前までは、日本でも他の人に何かをしてあげるのが当たり前だったのは、
自分のため(つまり自分の将来の幸せため)であると言う一側面を持っていたとも言えます。
このように先人たちは、「他の人に何かを与えることは自分と相手の幸せにつながる」
ということを知識としても、経験としても知っていたと思います。
【現代の研究:寄付をすれば幸せになれることが証明されている】
では現代の研究者は何と述べているでしょうか?
皆さんはTED(Technology Entertainment Design)という
アメリカの非営利団体による、世界の著名人によるスピーチプログラムを知っているでしょうか?
毎年大規模な世界的な講演会「TED Conference」を主宰している団体です。
テレビで見られたこともあるかもしれませんね。
少し古い講演になりますが、2012年4月から公開されている、
ハーバード大学経営大学院(米国)のマイケル・ノートン准教授がTEDで行った
「幸せを買う方法(How to buy happiness)」という講演についてご紹介したいと思います。
その中で、この准教授はカナダ(平均収入が高い国)と
ウガンダ(平均収入が低い国)で行った「自分ではなく、他人のためにお金を使うと
幸せに感じるかどうかを計る実験」について説明しています。
その結果、どちらの国でも「お金を他人のために使った人の方が幸せを感じた」ことと、
「お金の使い道よりも誰かの為に使ったという事実の方が幸福感を得るためには重要である」
ということが分かったということでした。
そして、世界中で「慈善活動に寄付をしている人は、していない人よりも幸せを感じている」
という事実についても突き止めたと発表しています。
さらに興味深いのは、他の人のためにお金を使った人たちは
総じて仕事でも高い成績(営業成績やスポーツの勝率)を納めているという結果です。
つまり「他の人のためにお金を使うことで、大きな心理的な見返りがある」
ということがデータから明らかになったということです。
それに対して、同じハーバード大学が行った他の研究では
「自分の為にお金を使った人の幸福度は上がらなかった」という結果も出ています。
つまり「頑張った自分へのご褒美」よりも「他の誰かへご褒美を上げる」方が幸せになれる
ということが分かります。他にも世界中で同じような実験結果があります。
例えば、「前の月にチャリティーに寄付した人は、しない人よりも人生に多くの満足を感じていた」でしたり、
「寄付をすることは、家庭の所得を2倍にするのと同じくらい幸福度に貢献している」などです。
ですから、本タイトルに「寄付は自分を幸せにする」と書かせていただきましたが、
これは現代にも当てはまると言っても、間違いないと思います。
【寄付という文化の浸透】
海外に目を向けると、「寄付」という文化が既に一般に根付いている国も多いですが、
日本では、まだまだ「特別な人がする施し」というイメージが強いかも知れません。
しかし、最近では、「寄付」という古くからの固定的なイメージを持つ言葉ばかりではなく、
熱意ある活動をしている人を応援する「クラウドファンディング」など
様々な新しい価値観が加えられた形で寄付文化が根付きつつあります。
これは、先に述べたような「寄付」というちょっとネガティブイメージを
「プレゼントをする」「応援する」と言ったプラスの行為として捉えたものだと言えます。
【数値で考える寄付の力】
あくまでの単純計算のお話です。
日本の家計金融資産(貯金などでためているお金)の
総額は2020年上半期の時点で1845兆円と言われています。
東日本大震災発生時、国は、復興予算として震災が起きてからの
5年間で約26.3兆円を投じましたと言われます。(2011年度から5年間を集中復興期間と位置づけ、国費のみ)
これは、もし皆さんが一生懸命働いて貯めたお金の中から1%を
協力して出し合ったとした場合、金額的には投入された税金に匹敵することとなり、
東日本大震災の5年間の復興支援に充てることができるスケールになると言えます。
また、先日(令和2年12月21日)復興庁ホームページに、
令和3年度の復興予算の概算決定額が公表されました。
(令和3年度の日本の復興に使われる予算)
これは、地震・津波被災地域において、被災者支援などきめ細かい取り組みを着実に進めるとともに、
原子力災害被災地域では、帰還環境の整備、生活再建など本格的な復興・再生に向けた取り組みを行うことなどのために
使われる予定のお金ですが、その額は、6,216億円となっています。
日本の人口は、現在1億2571万人ですので、私や皆さん1人1人が、たった5円寄付をすれば
その費用に相当する額が集まり、災害などの支援を国の方針や税金に頼らずに実施できる計算になります。
(あくまでの単純計算のお話です)
1人1人の力は小さくても、協力し合うことで出来ることは、皆さんが今、思っているよりも
大きな力を発揮する可能性があると感じることが出来るのではないでしょうか。
全国には、国の制度ではカバーしきれないけれども支援を必要としている人々、
その支援をしても運営が成り立たないけれどもとても重要な支援、
そうした人の力になりたいと、協力を得ながら活動を続けている団体がたくさん存在しています。
国に税金を納め、役人や有識者がその使い道を決める、ということもとても重要ですが、
私たちから見ると、それが一体何に使われているかがわかりづらいという一面もあります。
自分の目で色々な団体の取り組みを調べ、直接、自らの意思で寄付先を決める。
国の施策よりも規模は小さくとも、自分たちが住む地域の中で支援を必要とする人たちに
目に見える形で確実に支援が届く方法を選ぶ。
「私は、あの人を応援する」
「私は、あの団体を応援する」
こうした視点も、今後とても大切なことだと思います。
【実際的なメリット:税額控除】
当法人(Zidonet)は現在のところ該当しませんが、「認定NPO法人」という形のNPO法人の活動に寄付をした場合、
寄附をした方にも実際的な「幸せ」があります。支払う税金を減らせるのです。
確定申告をしなければならないので、少し手間にはなりますが、
それでも金額を考えると手続きをする価値はあると言ってよいでしょう。
認定NPO法人に寄付をした場合、
その場合の控除には2種類あって「所得控除」と「税額控除」がありますが、
「税額控除」の方がお得だと言われています。
納めるべき税金を直接減らすことができるからです。
計算式は以下のとおりです。
所得税控除:(寄附金の合計額-2千円) × 40% = 所得税控除額
住民税控除:(寄附金の合計額-2千円) × 10% = 住民税控除額
つまり、月に1,000円(年間12,000円)認定NPO法人に寄付していた場合には、
年間4,000円所得税が減り、さらに1,000円の住民税が減るので合計、5,000円税金が減る(戻ってくる)ということです。
(※もちろん寄付をするNPO法人や総所得金額に対する割合によっても
控除金額が変わってきますので、詳細は下記HPをご覧ください。)
内閣府:個人が認定・特定認定NPO法人に寄附した場合↓
https://www.npo-homepage.go.jp/kifu/kifu-yuuguu/kojin-kifu
このように仮に認定NPO法人に寄付をすると、寄付で援助を受けた子どもたちが幸せになり、
寄付をしてあなた自身が幸せになり、さらにあなたの所得税と住民税が減って幸せ…という幸せの循環を作ることができるのです。
ぜひ、一度「寄付」について考える機会を設けてみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
今回は、寄付が幸せの循環を作るための確実な方法の1つであるということについて考えてきました。
私たちは皆さんからいただいた寄付を地域で暮らす子どもたちへの素晴らしいプレゼント、
または社会を変えるための大きな力だと考えて、今後も子どもたちの福祉のために使っていきたいと思っています。
ぜひ来年も皆さまと一緒に社会をほんの少し変える一つのお手伝いができればと思っておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
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長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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