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【千葉市児童相談所の事業概要】
https://www.city.chiba.jp/kodomomirai/kodomomirai/jidosodan/index.html
jigyogaiyou_1.pdf (city.chiba.jp)
【児童相談所にどんなことを相談できるか知っていますか?(千葉市)】
皆さんは「児童相談所」という機関にどんなイメージを持っているでしょうか?
多くの人はニュースで児童虐待や育児放棄などが報道される時にしか
「児童相談所」という名称を聞かないので、
きっと手に負えないようなトラブルがあった時にしか縁のないところ、
あまり関わり合いにならないほうがよさそうな所だ…
と思ってしまうかもしれません。
しかし実はそんなことは全くありません。
児童相談所はその名の通り、
だれでも子どもに関する色々な事を相談できる子育ての強い味方なんです。
では、今回は児童相談所がどのような業務を
請け負ってくれているのかをご紹介していきたいと思います。
この記事を通して児童相談所を身近に感じ、
気軽に相談できるようになっていただければ幸いです。
【児童相談所が助けてくれること】
では児童相談所の業務の主な種類と内容について、
3つに分けてご紹介していきたいと思います。
(千葉市の児童相談所の資料を使わせていただきます)
(1)養護相談
(2)保健・障害相談
(3)非行・育成相談
児童相談所に相談できるのは特別な人だけではありません。
子どもも、保護者も、学校も、福祉事務所や警察も誰でも
相談できる非常に間口の広い期間です。
直接児童相談所に行っても良いですし、
手紙などの文書や電話でも相談することができます。
児童相談員の皆さんが最初の窓口としてあらゆる相談を受け、
そこから実際の援助につなげてくれるので安心できます。
では具体的にどんな相談ができるのか、
どのように援助してくれるのかを見ていきましょう。
(1)養護相談-保護者の虐待や養育困難に関する相談
平成31年度の千葉市の児童相談所事業概要を見ると、
養護相談は42.1%と2番目に多い相談であることが分かります。
相談件数の年齢分布を見ると、
非常に残念なことですが0歳であっても
虐待を受けることが少なくないことが分かります。
(114件/全1,736件)
0歳~12歳(小学生まで)は全体的に多く、
90件~130件程度が相談されており、
13歳を超えると少しずつ減っていく傾向があります。
これは千葉市のデータですが、
やはり子ども体格や知力が低い時に
虐待を受けるケースが非常に多いことが確認できます。
では児童相談所はどのように助けてくれるのでしょうか?
まず「面接指導」という方法で助けてくれます。
これは良いアドバイスをくれたり、
虐待や養育困難の原因となっている人(多くの場合保護者)に対して
説得・承認・情報提供などを行うことによって
指導してくれたりしてくれるということです。
在宅指導が前提となっていますので、
児童相談員や児童福祉司の皆さんが継続的に家庭を訪問してくれたり、
必要であれば児童相談所や他の施設での援助も
受けたりできるように取り計らってくれますので安心です。
もし問題が複雑で、
指導だけでは再発防止の見込みが少ない場合には、
子供を病院や施設、里親の下で保護されるようにしてくれたり、
保護者が心理療法やカウンセリングを受けたりできるようにもしてくれます。
虐待や養育困難は早く助けを求めることが非常に重要です。
ですから、一人で苦しむのではなく児童相談所等に援助を求めていきましょう。
自分を社会から孤立させてしまうと、
自分のことしか考えられなくなってしまい
普段なら絶対に表に現れないはずの自分の心の一番悪いところ、
弱いところを子供にぶつけてしまうかもしれません。
そして、さらに悪いことに良いアドバイスを受けても
それを受け入れる力すらなくなってしまいます。
ぜひそうなる前に児童相談所に相談しましょう。
(2)保健・障害相談 - 子どもの健康面(病気や障害)に関する相談
先ほどと同じ平成31年度のデータを見ると、
この障害相談が46.2%と一番多いようです。
このような場合、子どもの心身の状態を十分に把握することが
適切な援助を行うためには不可欠です。
ですから児童相談所は指導心理司、言語聴覚士、医師などと連携して
総合的に子どもの状態を判定し、必要な援助を行ってくれます。
また、子どもの障害が大きい場合、
指定発達支援医療機関に入所させて治療等を行う援助を行ってくれます。
また知的障害児の「療育手帳」に関する判定も行ってくれていますので、
それを取得するサポートを得ることもできます。
この療育手帳を作ることによって福祉的・経済的なサポートも受けやすくなりますし、
また将来就労の選択肢が広がったりします。
障害を持っている親子が住んでいる地域の支援を
受けやすくするためのパスポートとも言えますので、
ぜひ相談してみてくださいね。
(3)非行・育成相談 - 子どもの問題行動・不登校・しつけや育児等に関する相談
近年の核家族の増加、ライススタイルの多様性、
感染症パンミックなどによる社会の変化で
子育ての不安や悩みを抱えている保護者も増加傾向にあります。
そんな時に役に立つのが電話相談です。
すぐに必要な情報が得られますし、顔が見えない為に安心して相談できます。
平成31年度の電話相談の中で一番多かったのが子供の「性格行動相談」です。
この中では親子関係の問題が約半数と圧倒的に多く、
その後友達関係や子どもの正確に起因する問題が続いています。
問題の原因は様々ですが、
児童相談所は親と子ども両方の意見を尊重しながら親子関係を修復し、
ふたたび良い関係を持って一緒に暮らすための取り組みを行っています。
問題の最初からアフターケアにいたるまで
親身になってくれる児童福祉司の皆さんがいますので、
子育てに不安を抱いたらまずは児童相談所に
電話してみるようにしてみてはいかがでしょうか?
社会全体で支え合って子育てをしていきましょう。
【まとめ】
Zidonetには虐待や育児相談の専門相談窓口はありませんが、
当法人のLINEオフィシャルアカウントなどに、
全国の中学、高校生くらいの子どもたちからSOSの連絡を
もらうことが少なくありません。
そうした場合、子どもたちの気持ちを聞いた上で、
お近くの児童相談所等の専門機関をご紹介させていただいています。
「児相の方に対応していただいて、解決しました」
という後日談を報告してくださる方も多くいます。
今回は、あまり児童相談所の業務についてご紹介してきました。
子育て相談には答えがなく、悩みが尽きません。
全ての業務に難しさが伴います。
私たちZidonetも児童相談所と連携しながら
少しでも地域の子育て家庭のお力になれればと思っています。
誰もが「生まれてきて良かった」と思える社会を目指して、
一緒に、監視社会ではなく助け合う社会を作っていきましょう。