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千葉市における里親ファミリーホーム設置基準について

Zidoneです。

 

ファミリーホームの設置に関する千葉市(こども家庭支援課)の見解について

 

長文になります。

「国の基準(概要)→千葉市の見解→要約+簡単な考察」の構成となります。

 

 

厚生労働省より平成24年4月に提示されている

「里親及びファミリーホーム養育指針」及び「ファミリーホームの要件明確化について」

の抜粋を基にまとめさせていただきます。

 

 

【国の基準】

○ファミリーホームとは

家庭環境を失ったこどもを経験豊かな養育者が

その家庭に迎え入れて養育する「家庭養護」を指します。

養育者の家庭の中で5~6人のこどもを預かり、

こども同士の相互の交流を活かしながら、

基本的な生活習慣を確立するとともに、

豊かな人間性及び社会性を養い、

将来自立した生活を営むために必要な知識及び経験を

得ることに主要な目的があります。

○ファミリーホームは、

児童を養育者の家庭に迎え入れて養育を行う家庭養護である。
○ファミリーホームは

「里親が大きくなったものであり」「施設が小さくなったもの」ではないという位置づけ。

○養育者は

ファミリーホームに生活の本拠を置く者でなければならない。

○ファミリーホームの設備の基準

(改正前)

1 委託児童の居室、台所、浴室、洗面所、便所その他委託児童が日常生活を営む上で

  必要な設備及び食堂等委託児童が相互に交流を図ることができる設備を設けること。
2 委託児童の年齢等に応じ、男子と女子の居室を別にすること。
3 設備は、養育者等が委託児童に対して適切な養育を行うことができるものであるほか、

  ファミリーホームの設備のすべてが委託児童の適切な養育に資するものであること。
4 委託児童の保健衛生に関する事項及び安全について十分考慮されたものでなければならないこと。

(改正後H24.4~)

1 ファミリーホームを行う住居には、委託児童、養育者及びその家族が、

  健康で安全な日常生活を営む上で必要な設備を設けなければならない。

 

○非常災害に必要な設備及び訓練

1 ファミリーホームは、軽便消火器等の消火用具、非常口その他非常災害に必要な設備を

  設けるとともに、非常災害に対する具体的計画を立て、これに対する不断の注意と

  訓練をするように努めなければならない。

○賃借料について

賃借による場合は1か月10万円を措置費で算定

 

 

【千葉市(こども家庭支援課)の見解】

※原文のまま

※千葉市で既に設置されているホームに以下の改善要求はなされません。

 

居住者の問題

養育者夫妻、両親夫妻に加え、措置児童の居室を確保する必要があります。

ファミリーホームには面積基準がないが、他児童養護施設並みの基準(一人当たり4.95㎡以上)は

確保をお願いしたいです。また、当初から年齢の高い児童の措置も予想されるので

個室の準備についても児童相談所との意思確認をする必要があります。

(可動式の間仕切り等での個室対応は可能か等)

 

建築基準法上の問題について

寄宿舎もしくは共同住宅に当たります。

現在は一般住宅での申請になっていると思われますので、寄宿舎(もしくは共同住宅)向けに

用途変更の手続き及び改修をしていただく必要があります。

どこをどのように改修すべきか、また手続きの流れ等を建築審査課へ確認いたしました。

以下、箇条書きで書かせて頂きます。

・用途変更手続き(住宅から寄宿舎へ)が必要

・建築時の検査済証が必要

・改修の重要なポイントは以下の通り(階段寸法、非常灯の設置、窓がない居室の排煙設備、114条区画)

⇒114条区画については、適用条件がいくつかあり、どこが必要なのかは、設計士等との協議になるかと思います。

以上を踏まえ、改修見積もり及び図面を作っていただく必要があります。

その上で、補助金申請と、事前審査→改修を並行して進めていく形になります。

 

 

【要約と簡単な考察】

○千葉市の里親がファミリーホーム開設をするには、大前提とし基本的に

 自宅に個室6室+養育者の部屋、食堂などが備わっている必要があります。

○里子を養育する上で、祖父母との同居家庭は養育の幅が広がるが、

 そうした家庭が居室数を確保することはさらに困難。

○千葉市でファミリーホーム開設を今後検討する場合、自宅を寄宿者または

 共同住宅に用途変更する必要があります。用途変更をするにあたり、

 寄宿舎等は階段の幅、廊下の幅などが決まっているため、満たしていない場合、

 大規模な改修工事が必要となります。

○国の「設備の基準」が、平成24年に大幅に修正された理由は、より委託された児童

 個々の状況に合わせ柔軟な対応が図るためです。

○千葉市内でも、ファミリーホームを志す里親さんが増えています。

○自宅を寄宿舎等に大規模修繕し、子どもたちと住み慣れた場所を、

 今後どのような児童を委託するかもわからず、個室化してまで、

 ファミリーホームを目指すか。

○賃貸補助の支給を受け、部屋を借りて開設を検討する方法も、

 「寄宿舎等」の要件により借りる・改修するハードルが非常に高くなり、

 住み慣れた地域で物件を探すことは困難。

○児童養護施設などの法人が設置するファミリーホームであれば、ゼロから

 建設するなど開設準備が比較的容易となる。

○ファミリーホームを事業的にとらえ、職員配置的な意味合いで人員を「雇う」場合、

 離職などにより安定的な養育が保障されない場合がある。

○児童養護施設がサテライト的に設置したファミリーホームは、地域の中で

 一定の必要性はあると考えられるが、「施設を小さくしたもの」であり、

 法人の理念、運営方針が影響する可能性が高い。

○千葉市で里親がファミリーホームを開設する門戸は、国の方針に反して狭められる。

○里親の養育の質を保証するための設置基準であると思われるが、地域連携など

 他の方法により、質の向上を図ることは可能でないか。

 

 

色々な視点からのご意見がある中で、「家庭養護」の理念を考え直す良い機会となりました。

内容につきまして、ご意見がございましたら、下記までお願いいたします。

 

 

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