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子どもの貧困~子どもを真ん中においた地域づくりを~湯浅誠氏 千葉県社会福祉協議会

Zidonetです。

 

11月14日(火)千葉県社会福祉協議会主催研修会

「子どもの貧困~子どもを真ん中においた地域づくりを~」

講師:湯浅 誠氏(法政大学教授)

 

に参加しました。

 

今、子どもの7人に一人が「貧困」と言われる日本。

それは、根拠があるデータを基にはじき出された人数ですが、

そんなに貧困に陥っている子どもがいるのかと実感している人はとても少ない。

 

アジア諸国では、ストリートチルドレンと呼ばれる子どもはたくさんいるが、

日本には公園で生活している子はおらず、はだしや服を着ないで歩いている子もいない。

 

一見して「貧困」とわかる子がたくさんいるわけではないので、

周囲の大人からしたら実感がわかない。

 

現実として、修学旅行に行くお金がなくて行けなかった子、

アルバイトをして家計を助けている子、

新しい運動靴が買えず部活をやめてしまった子、

高校を出たら働いて兄弟の面倒を見るため夢をあきらめた子、

 

当たり前のことが、当たり前にできずにいる子どもたちがいます。

 

会場で子どもたちの声が活字として映し出され、

それを読んでいると、子どもの貧困は他国で起きていることではなく、

とても身近なところで起きていると実感します。

 

支援というと、お金の支援を思い浮かべますが、

お金ではなく、もっと簡単に力を入れずにできることがあると

湯浅氏は言います。

 

子どもたちに何が必要かを考えた時、自分がどう育てられたかを考える。

 

そうすることで、どんな支援が必要かを身近に考えることができる。

 

当たり前にあった家、寝る場所、温かい食事。

色々な人とかかわった時間。いろんな体験。

トラブル対応(困った時に助けてくれる。教えてくれる)社会。

 

そんな、私たちにとって「当たり前」と思っていることが、

人によっては特別なこととなり、その当たり前のことを伝えることを

 

いるだけ支援」と呼ぶ。

 

大学に進学した人が周知にいない環境に、大学生がボランティアで

遊びに来る。

 

「大学生ってこんななんだ…。大学ってどんな感じかな」

 

興味を持つだけで、その子の価値観を広げ、人生の選択肢が増える。

病気やトラブルが起きた時、対応する知識を教えたり、助けてくれる人に”つなぐ”。

 

そんな一見したら何でもないことが、どんな境遇に生まれても、

胸を張り堂々と生きていける社会になる。

 

山本

 

 

 

 

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