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社会的養護を必要とする青年たちの自立を考える会

Zidonetです。

平成29年3月26日(日)
ちばアフターケアネットワークステーションCANS様主催、
「社会的養護を必要とする青年たちの自立を考える会」に
参加させていただきました。

以下、CANS様パンフレットより。

C
HIBA AFTERCARE NETWORK STATION
ちばの 子ども達の自立を みんなで護る 安全基地

社会で生活していて、だれに相談したらいいのか…
誰を頼ったらいいのか…、わからないとき。
あなたのことを応援します。

【第一部 基調講演】
社会福祉法人白十字会林間学校
自立援助ホーム 湘南つばさの家
ホーム長 前川礼彦氏

【第二部 リレートーク】
千葉県若人自立支援機構
専務理事 水鳥川洋子氏

NPO法人子どもの教育・生活支援
「アニー基金」プロジェクト
代表理事 日高真智子氏

社会福祉法人生活クラブ風の村
はぐくみの杜君津
施設長 高橋克己氏

登壇者も参加者も社会的養護や子育て支援における
の第一人者ばかりで、社会的養護を必要とする子どもたちに
協力・支援しようと実践している方々が、こんなにも熱い
情熱を持ち日々実践しているのかと、その覚悟と現場実践に
圧倒されました。

 

社会に出てくじけた時、頼れる人や戻れる場所がない
「孤独感・孤立感」

「親など頼れる特定の大人がいない」ということは、
乳幼児期の愛着障害から社会で出た後の長い人生にまで大きく
影響し、それは私たちが普通に生活をしていて想像できる
範囲を大きく越えています。

子どもたちが施設退所後に仕事が続かないのはなぜか。
挨拶ができなからか。業務がこなせないからか。
「仕事ができる」とは何か。それは、目に見える表面的な
ものではなく、根本的な「生きる意欲」に深く関係する。

児童養護施設を退所した後の支援(アフターケア)の
重要性が叫ばれていますが、自立援助ホームや
アフターケア事業の実践から見えてくる課題として
以下のように多くが挙げられている。

・「制度の狭間」をどう埋めるか
・住居支援の具体的方策
・18歳以上の緊急避難場所の乏しさ
・やり直しができる暮らしの場が必要
・就労支援。理解のある職場、個々に合った仕事の提供
・「埋もれた社会的養護児童」の存在
・青年期の相談窓口の乏しさ
・「職・食・住・人」の普遍的な提供
・就学、資格取得へのバックアップ
・地域の見守りボランティアの養成
・若者支援団体との協働、支援、提携
・分野を越えた横断的な伴走型支援の構築
・社会生活支援(アフターケア)のノウハウ構築
・アウトリーチの必要性

親元を頼ることのできない子どもたちが
「心のよりどころ」「やり直しができる場所」を得て、
人を頼りながらも自分の人生を主体的に、
そして豊かに生きていけるように、個人・団体が
つながり、アフターケアネットワークの充実を図ることが
重要である。

と前川氏はおっしゃっていました。

乳幼児期の支援、学童期の支援、施設内生活での支援、
就労支援、退所後のアフターケア…それぞれが専門分野を活かし、
つながり、切れ目なく一人の子どもを「点」ではなく「面」で
「長期的」に支援することの大切さを学び、自分にできることは
何か、と考えさせられました。

今日の研修はアフターケアについてでしたが、
保育所保育指針にもある乳幼児期に「生きる力」を培う、ということ。
この意味は、私たちが思っているよりも深く、重要。
そこに携わることの責任を感じました。

まずは、専門分野以外にも目を向け、現状を知ること。

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