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里親とは何か。~里親及びファミリーホーム養育指針「第2部 各論」①~

Zidonetです。

 

前回、2回に分けて、

里親とは何か。~里親及びファミリーホーム養育指針「第1部 総論」①~

という表題で、厚生労働省資料の養育指針「総論」についてお話をしました。

 

今回は、その養育指針の続きである「各論」について、

皆さんと共有できればと思います。

 

里親及びファミリーホーム養育指針「各論」は、

下記のような項目で成り立っています。

 

それらの1つ1つはとても大切なことばかり。

もし興味のある方は、この記事の最後に原文を掲載しますので、

ご確認ください。

 

 

里親及びファミリーホーム養育指針「第2部 各論」(項目抜粋)

(1)養育の開始
(2)「中途からの養育」であることの理解
(3)家族の暮らし方、約束ごとについての説明
(4)子どもの名前、里親の呼称等
(5)幼稚園や学校、医療機関等との関係
(6)子どもの自己形成
(7)実親との関係
(8)衣食住などの安定した日常生活
(9)実子を含む家族一人一人の理解と協力
(10)子どもの選択の尊重
(11)健康管理と事故発生時の対応
(12)教育の保障と社会性の獲得支援
(13)行動上の問題についての理解と対応
(14)進路選択の支援
(15)委託の解除、解除後の交流
(16)養子縁組

2.自立支援計画と記録
(1)自立支援計画
(2)記録と養育状況の報告

3.権利擁護
(1)子どもの尊重と最善の利益の考慮
(2)子どもを尊重する姿勢
(3)守秘義務
(4)子どもが意見や苦情を述べやすい環境
(5)体罰の禁止
(6)被措置児童等虐待対応

4.関係機関・地域との連携
(1)関係機関等との連携
(2)地域との連携

5. 養育技術の向上等
(1)養育技術の向上
(2)振り返り(自主評価)の実施

 

 

 

 

では、お話をしていきたいと思います。

 

里親及びファミリーホーム養育指針 第2部 各論 【要約】

里親・ファミリーホームは養子縁組と何が違うの?

 

「里親」と「養子縁組」の違いを説明できますか?

と身近な人に聞いてみてください。

 

皆さんの周りでこの2つの違いをはっきり理解している人は

どれくらいいるでしょうか?

 

きっと詳しく説明できる人は

ごく少数だということに気付かれるに違いありません。

 

日本の里親制度が抱えている「大きな課題」の1つには、

こうした「圧倒的な情報不足」があります。

 

前回の記事では「すべての子どもを社会全体で育む」

ための社会的養護について、大まかに説明してきました。

 

しかし、

 

社会全体の大人がこの社会的養護の制度について知らなかったら、

本当に社会にいるみんなで子どもを育むことができるでしょうか。

 

答えは簡単です。

できません。

 

こうした里親制度のお話では、

決して皆さんに「里親になってください!」と言いたいのではなく、

まず、”知る”ことの大切さをお伝えしたいのです。

 

1人でも多くの人が知ることで、変わる現状があります。

 

 

日本には十分な数の潜在里親が存在する。

外国と比べて日本では里親・ファミリーホームなどの

養育里親の制度がまだまだ社会に根付いているとはいえません。

 

というのも、アメリカでは助けを必要としている子どもたちの70%以上、

オーストラリアに至っては90%以上が里親の家で生活しているのに対して、

日本はたった20%未満にとどまっているからです。

 

現在、日本には約7千件の里親の皆さんがいます。

 

しかし、

 

実は日本にはもっともっとたくさんの「里親になりたい人」がいると言われます。

公益財団法人日本財団によると、

 

里親候補となる家庭は日本に100万世帯ある

(これは日本全体で必要とされる里親の数の実に20倍以上の数です)

という調査結果が出ているからです。

 

それなのになぜ里親が全く増えていかないのでしょうか?

その答えの1つには、先ほどの「圧倒的な情報不足」があるのではないでしょうか。

 

ある人は、里親なれるかどうかも、なる方法も分からない現状があります。

 

では、この「圧倒的な情報不足」という課題をどのように解決できるでしょうか。

その解決方法の1つとしては、里親制度の情報を広く知ってもらう活動を行うことかも知れません。

 

実際、海外諸国は里親制度を社会に根付かせるために

日本とは比べられないほどのお金をかけて広告しています。

 

それが里親の普及率を上げる原動力の一端を担っていることも事実です。

 

現在、我が国が「施設養護」から「里親家庭」での養育への転換を

強く推進している中、里親制度の啓発活動が活発になっています。

 

そうした全国的な活動が今後、1人でも多くの

こどもたちの生活の安定に繋がればと思います。

 

まず、間口を広げることはとても大切。

 

そして、里親になってくれる人が増えたとしても、

里親とは何か、を里親自身も地域も知らなければ制度はうまく機能しませんし、

実際に高い専門性を要する場合がある養育の途中、

その里親を支えてくれる人や機関がなければ、里親は責任の重さに潰れてしまいます。

 

啓発活動、里親支援、その両輪は、

子どもの人生に直に影響を及ぼします。

 

という訳で、啓発活動のその先。

里親としての養育の具体的な姿を、

 

前回に引き続き今回も「里親及びファミリーホーム養育指針」の

続く部分【第Ⅱ部 各論】を紐解きながら要約していきますので

ぜひご一読いただければ幸いです。

 

里親制度について具体的に見ていきましょう。

 

 

 

 

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前回は、「里親及びファミリーホーム養育指針」(以下、養育指針)が

なぜ作られたのか、大まかに概観しましたが、

 

今回はさらに里親の仕事について掘り下げて説明していきたいと思います。

まず里親として子どもの養育を始めるにあたって

覚えておかなければならない心構えがあります。

 

それは里親が行うのは個人的な「子育て」ではなく、

公共の立場としての「養育」であるということです。

 

つまり、何でも自分の考えで行えるのではなく、

きちんとした指針に従っていく必要があるということになります。

 

主な指針は以下の通りです。

・ 子どもを迎え入れる時には「ともに生活する仲間として一緒に生活できることの喜びを子どもに伝える」こと
・ 子どもたちのそれまでの人生を尊重し、一人一人が生活の大きな変化に順応できるように辛抱強く対応すること
・ 自分の家族も里子を迎えることを望んでおり、納得していること
・ 実子、里子問わず一緒に暮らしているすべての子どもたちの気持ちに十分な配慮をしめしながら、

 「新たな家族としての暮らし方」を考えること

 

この指針にはしっかりした意味があります。

 

実の親から離れ、新しい環境に慣れ、

里親との新しい関係を築く事は子どもにとって簡単なことではありません。

 

その大きなショックは様々な反応として子どもたちの心身に現れてきます。

ですから、そのような子どもたちが回復し、

健全に成長していくためには里親の側に十分な理解と忍耐強さ、

そして受け入れられる環境が整っていなければならないのです。

 

もしそれらが不足していた場合、受け入れてもらう子どもにも、

受け入れる里親にも想像以上の負担が生じることは避けられません。

 

 

 

里親とは何か。~里親及びファミリーホーム養育指針「第2部 各論」②~へ続く。

 

 

 

 

 

 

 

後半の記事はこちら↓↓

里親とは何か。~里親及びファミリーホーム養育指針「第2部 各論」②~ | Zidonet

 

 

 

記事:Zidonet 徳久

 

 

 

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