本当のお母さん

2018.06.22

【へっぽこファミリーホーム】

 

「本当のお母さんに会いたくなっちゃった」

 

最近、小学校1年になるＡちゃんが、

「私の本当のお母さんやお父さんはいるのかな」

「顔だけでも見たい」

と話すことが多くなってきました。

 

ほんの1年前は、今までいた児童養護施設の人たちを家族と思っていたりと、

人間関係がごちゃごちゃしていましたが、小学校に入学し、世界が広がり、

色々な家庭を目にすることで、彼女も成長し、頭の中で人間関係が整理できてきたのでしょう。

 

本当の両親の顔も知らないというのは、自分の基礎というか根っこのようなものが、

とても危うく脆い状態にあると思います。

 

私たち里親は、頑張っても本当の親にはなれません。

そして受け入れる子どもたちには、この疑問や不安はずっとついてまわります。

 

一緒に考えて、不安になって、でも絶対にあなたの味方だよ、側にいるということを

この先、何度も何度も伝え、子どもたちの土台を固めていくことができればと思います。

 

彼女には、

「本当のお母さんに会いたくなるのは自然な気持ちだよ」

「会いたいとか寂しいっていう気持ちは、心の中に閉じ込めないで、いつでも言ってね」

「ママは、本当のお母さんじゃないけど、Ａちゃんのこと大好きだし、

側にいたいから、大人になってもおばあちゃんになっても、いつでも一緒だよ」と伝えて、

ぎゅーっと抱きしめました。

 

「じゃあ、私がおばあちゃんになってもママは絶対に死んじゃダメだよ！」と。

 

健康に気を付けよう。